10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
「母さん、今日はキャンセルして欲しい。未来は本当に待ち合わせに遅れてくるような子じゃないんだ。きっと、彼女に何かあったんだと思う。事故に遭ったり、事件に巻き込まれたりしたのかもしれない」
「冬馬、貴方どうしてしまったの? まだ、10分しか経ってないわよ。気長に待ちましょう」
母に心配そうに言われて俺も自分が正気でない事に気がつけた。
取引先の真面目な人間だって交通事情で10分遅れてくる事などザラだ。
その時、俺のスマホが着信を知らせる。
「電話、来た。もしもし、未来?」
俺は慌てて電話に出た。
『冬馬さん⋯⋯待ち合わせ場所に行けなくて申し訳ございません。大切な顔合わせの席なのに。今、私、港区病院にいます⋯⋯』
「今すぐ、行くから」
涙声の彼女に胸が締め付けられた。
「母さん、未来にトラブルがあって、俺、病院に行かなきゃ。今日はリスケして」
「分かったわ。冬馬、貴方本当に変わったわね。未来さんにますます会いたくなったわ」
困ったような顔で俺を見つめる母を置いて、俺は急いで病院に向かった。
病院に到着するなり、受付に駆け込む。
「冬馬、貴方どうしてしまったの? まだ、10分しか経ってないわよ。気長に待ちましょう」
母に心配そうに言われて俺も自分が正気でない事に気がつけた。
取引先の真面目な人間だって交通事情で10分遅れてくる事などザラだ。
その時、俺のスマホが着信を知らせる。
「電話、来た。もしもし、未来?」
俺は慌てて電話に出た。
『冬馬さん⋯⋯待ち合わせ場所に行けなくて申し訳ございません。大切な顔合わせの席なのに。今、私、港区病院にいます⋯⋯』
「今すぐ、行くから」
涙声の彼女に胸が締め付けられた。
「母さん、未来にトラブルがあって、俺、病院に行かなきゃ。今日はリスケして」
「分かったわ。冬馬、貴方本当に変わったわね。未来さんにますます会いたくなったわ」
困ったような顔で俺を見つめる母を置いて、俺は急いで病院に向かった。
病院に到着するなり、受付に駆け込む。