10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
 多分、彼は真剣に私を心配してくれて言っているのだろう。

 その時、突然病室の引き扉ガラっと勢いよくノックもなしに開いた。

「未来⋯⋯」
 急いで私のところに来てくれただろうスーツ姿で汗だくの冬馬さんが、こちらを睨みつけるように立っていた。
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