🕊 平和の子 、ミール🕊  ~新編集版~
 それでも、アメリカとの関係は重要であり、頭を悩ませる問題でもあった。
 なんとかしたいとの思いは強く、トランプの大統領就任に期待を寄せたが、ロシアがアメリカの大統領選挙に関与したとされる『ロシア・ゲート問題』によって扉を閉ざされてしまった。
 
 その状態は2018年にお前が4期目を迎えても変わらなかったが、その後、アメリカが発表した『国家安全保障戦略』によってロシア不信を加速させることになった。
『国益と価値観の対極にある修正主義勢力』とロシアを位置づけ、中国と並ぶ敵対勢力として明記されたのだ。
 クリミア問題だけでなく、アサド政権の後ろ盾となって政権の保持に成功すると共にサウジアラビア国王の史上初となるロシア訪問を実現させるなど、中東での最重要プレイヤーとしての地位を確立したことへの警戒感から来るものだった。
 
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