🕊 平和の子 、ミール 🕊 【新編集版】
一人部屋だった。
相部屋は満室で入れなかったようだ。
差額ベッド代がかかると言われたが、そんなことはどうでもよかった。
他の人のことを気にせずにいられることがありがたかった。
それに、夜遅く電話を受けるにも都合がよかった。
間違いなくナターシャの母親からかかってくるからだ。
ベッド横のサイドテーブルにスマホを置いて呼び出し音が鳴るのを待ち続けた。
22時を過ぎた頃、スマホが着信を知らせた。
案の定、義母だった。
いま入院していることを伝えた上で、ナターシャが家を出て、どこにいるのかわからないことを正直に話した。
義母は明らかに動揺していた。
ショックを受けているようだった。
そのせいか新型コロナの件に触れられることはなかったが、気まずい思いを拭い去ることはできなかった。
電話が切れたあともそれはいつまでもとどまり続けた。
相部屋は満室で入れなかったようだ。
差額ベッド代がかかると言われたが、そんなことはどうでもよかった。
他の人のことを気にせずにいられることがありがたかった。
それに、夜遅く電話を受けるにも都合がよかった。
間違いなくナターシャの母親からかかってくるからだ。
ベッド横のサイドテーブルにスマホを置いて呼び出し音が鳴るのを待ち続けた。
22時を過ぎた頃、スマホが着信を知らせた。
案の定、義母だった。
いま入院していることを伝えた上で、ナターシャが家を出て、どこにいるのかわからないことを正直に話した。
義母は明らかに動揺していた。
ショックを受けているようだった。
そのせいか新型コロナの件に触れられることはなかったが、気まずい思いを拭い去ることはできなかった。
電話が切れたあともそれはいつまでもとどまり続けた。