異世界で言葉が通じないなんてハードすぎます!
 レオナルドはミサキの手を戻すと立ち上がった。
 次はルイスがミサキの前に跪く。

 えー? ルイス、何やってるの?
 待って、なにコレ?
 今、何の時間?

 ルイスはミサキの左手を握ると、グッと力を入れた。

「ミサキ、可愛い。ルイス、ミサキ、一緒、OK?」
 言い終わったルイスもミサキの手の甲に口づけを落とす。

 え?
 どういう事?
 一緒?
 ジョンがノートに描いた、あの家と棒人間の話?

 ミサキが固まっているとルイスはもう一度グッと手を握り、ゆっくりと解放した。

『俺らも行くよな?』
『もちろん!』
 ルイスと交代するようにミサキの前にはジョン、ユーイ、ガイル、クレイグ、リッキー、マリウスの6人。
 一斉に跪き、ミサキは驚いた。

 え? 今度は6人?

「ミサキ、ジョン!」
「ミサキ、ユーイ!」
 それぞれが告げていく。

 え?
 やっぱりあの絵の話?

 今、誰と住むの? みたいな話?

 さぁ、誰! とばかりに手を出し、握手を求める6人。
 レオナルドとルイスも再び跪き、ミサキに手を出した。
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