異世界で言葉が通じないなんてハードすぎます!
「実は、聖女召喚は成功したのですが、残念ながら言葉が通じず。少しすれ違いがありまして。彼女がいなくなってしまったのです」
言いにくそうに報告するチャールズの言葉にルイスと教皇は顔を見合わせた。
言葉が通じない聖女。
一人だけ心当たりがある。
この聖剣が共鳴したあの少女だ。
「レオナルド様、聖女はもしや黒髪・黒眼の小柄な女性ですか?」
「……本当に聖女だったのか……」
ルイスは思わず聖剣を手に取った。
「この聖剣が反応した」
「聖剣が!?」
レオナルドとリチャードの声が重なる。
「ミサキはどこにいる!?」
「ミサキ?」
「聖女の名前です」
必死なレオナルドを補佐官リチャードがフォローする。
いつも落ち着いている兄らしくない。
「聖女様はうちの教会でお預かりしております。街の人々の怪我を治してくださいまして、本当に感謝しております」
教皇が頭を下げると、教会と聞いたレオナルドはホッとした顔を見せた。
「今すぐミサキを迎えに行く」
「レオナルド様がですか?」
「嫁を迎えに行くんだ。当然だろう」
「……嫁?」
眉間にシワを寄せるルイスに再び補佐官チャールズが補足する。
伝承では聖女は王子と結婚することになっているが、それ以前にレオナルドはミサキに好意があると。
「だが、レオには婚約者が」
「すでに婚約破棄の手続き済みです」
こちらもいろいろ事情がありましてと言う補佐官チャールズ。
何が一体どうなっている?
第二王子ルイスと教皇は再び顔を見合わせ首を傾げた。
言いにくそうに報告するチャールズの言葉にルイスと教皇は顔を見合わせた。
言葉が通じない聖女。
一人だけ心当たりがある。
この聖剣が共鳴したあの少女だ。
「レオナルド様、聖女はもしや黒髪・黒眼の小柄な女性ですか?」
「……本当に聖女だったのか……」
ルイスは思わず聖剣を手に取った。
「この聖剣が反応した」
「聖剣が!?」
レオナルドとリチャードの声が重なる。
「ミサキはどこにいる!?」
「ミサキ?」
「聖女の名前です」
必死なレオナルドを補佐官リチャードがフォローする。
いつも落ち着いている兄らしくない。
「聖女様はうちの教会でお預かりしております。街の人々の怪我を治してくださいまして、本当に感謝しております」
教皇が頭を下げると、教会と聞いたレオナルドはホッとした顔を見せた。
「今すぐミサキを迎えに行く」
「レオナルド様がですか?」
「嫁を迎えに行くんだ。当然だろう」
「……嫁?」
眉間にシワを寄せるルイスに再び補佐官チャールズが補足する。
伝承では聖女は王子と結婚することになっているが、それ以前にレオナルドはミサキに好意があると。
「だが、レオには婚約者が」
「すでに婚約破棄の手続き済みです」
こちらもいろいろ事情がありましてと言う補佐官チャールズ。
何が一体どうなっている?
第二王子ルイスと教皇は再び顔を見合わせ首を傾げた。