異世界で言葉が通じないなんてハードすぎます!
 これってどこに出るのかな?
 このまま真っ直ぐ行ったら、どこかの街へ行けるのだろうか?

 木々の間を進んでいくと小川があったので、そのまま小川沿いを歩いていくことに決めた。
 食べる物はないけれど、せめて水だけはほしい。

 ズボンに入っていた小さいタオルを濡らして顔や身体を拭いた。
 王宮を出てから一度もお風呂に入っていないのでだいぶ汚いだろう。
 髪も洗いたいけれど、小川では無理だった。

 段々暗くなり肌寒くなってくる。
 ミサキは動くのを止め、大きな木にもたれかかった。

 私、こんな異世界で何をしているのだろう?
 真っ暗な林の中で。
 キャンプ経験もないから困ったな。
 
 ミサキは出来るだけ身体を小さくして暖を取りながらゆっくりと目を閉じた。
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