初恋は苦くて甘いカフェオレの味


相川さんの声は動揺が滲んで、震えている。


「……」


及川くんはなにも答えない。


相川さんは続けて聞いた。


「…及川くん、好きな人でもいるの?」


…そ、そんな及川くんに限って!


だって女の子のこと苦手って、この間言ってたし…


勝手に自分の中で否定することばかり並べていたけど、私の期待は及川くんの一言で外れた。


「……そうだ、つったら?」




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