初恋は苦くて甘いカフェオレの味


「ほら、暗い顔しない!」


俯いていた顔を美花に挟まれて、上を向かされた。


「そんな暗い七瀬、七瀬らしくないよ!いつものあんたらしく、元気いっぱいに笑ってよ!七瀬の心は七瀬にしかわからない。だから前にも言ったけど、あんたがした選択を私は応援する」


「…うん。ありがとう、美花」


少しだけ、元気がでた。


にっと笑う美花をみてると、私まで元気をもらえる。


私はスマホを出して、数回しか使ったことのない槙野くんのラインを探す。




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