初恋は苦くて甘いカフェオレの味


「今日、どうしても伝えなきゃいけないことがあるの。槙野くん、待たせてるから行かないと」


及川くんの眉がぴくりと動いて、眉根を寄せた。


「……またアイツかよ」


「…な、何?」


「どうせそいつに告られでもしたんだろ」


な、なんでそれ知って…!


動揺する私は何も答えられなかった。


それを肯定ととったのか、掴まれていた腕から力が抜けた。



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