初恋は苦くて甘いカフェオレの味


だから私も真っ直ぐに視線を送り返す。


「ずっと考えて考えて…やっぱり、私は後輩として、同じ部活の仲間として槙野くんが好きって思った。だから、気持ちには答えられなくてごめんね」


「…そうですか」


「うん。でも槙野くんの気持ちは嬉しかったから、本当にありがとう」


「いえ…あの先輩」


どこかがっかりしたように、でもほっとしたようにも見えたけど、槙野くんは小さく息をついた。


「…何?」


「今まで通りに、これからも俺と接してくれますか?」




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