初恋は苦くて甘いカフェオレの味


無事にパンをゲットした私は、教室に戻ろうとして、見慣れた後ろ姿を見つけた。


「及川くん!」


及川くんの足が止まる。


「……」


何も反応することなく、振り返った。


「あ、あの及川くん、今日」


「……お前さ」


「……え」


突き放すような、低くて冷たい声だった。




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