初恋は苦くて甘いカフェオレの味
⭐︎
それから2日間、やっぱり及川くんとは距離ができてるみたいだった。
向こうから話しかけてくることもないし、私から話しかけようとしても、避けられてる。
最近は喫茶店にも全然行けてないし…
今日は部活も少し早く終わったし、真っ暗になる前にはうちに帰れそう。
「なんか今日帰りの時間にちょうど雨マーク重なってたんだよね、さっきスマホで天気みたら」
「えっ、私今日に限って傘忘れちゃいました」
「あ、七瀬ちゃんも?こりゃ、全速力で走って帰るしかないわね」
葉月先輩とそんな会話をしながら、私は学校をでた。