初恋は苦くて甘いカフェオレの味

⭐︎

それから2日間、やっぱり及川くんとは距離ができてるみたいだった。


向こうから話しかけてくることもないし、私から話しかけようとしても、避けられてる。


最近は喫茶店にも全然行けてないし…


今日は部活も少し早く終わったし、真っ暗になる前にはうちに帰れそう。


「なんか今日帰りの時間にちょうど雨マーク重なってたんだよね、さっきスマホで天気みたら」


「えっ、私今日に限って傘忘れちゃいました」


「あ、七瀬ちゃんも?こりゃ、全速力で走って帰るしかないわね」


葉月先輩とそんな会話をしながら、私は学校をでた。





< 128 / 154 >

この作品をシェア

pagetop