初恋は苦くて甘いカフェオレの味


外は少し暗くなり始めて、空は黒い雲が一面を覆っていた。


「雨、降ってきそう…」


その予感は見事に的中した。


家までまだまだなのに、途中からポツポツと雨が当たり始めた。


「わっ、冷た!」


私は慌てて店の軒下に入って、雨宿り。


この辺の商店街はだいぶ昔からある店ばかりで、ここ数年でシャッターが常に閉まっている店が増えた。



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