初恋は苦くて甘いカフェオレの味


「な、なんだよお前。俺たちが最初に声かけて…ひっ!」


「……」


及川くんは何も言わない。


ただ、ものすごく殺気だった雰囲気を醸し出していて、及川くんの背後にいた私もだいぶ怖かった。


「い、行こーぜ」


無言のオーラに怯んだのか、男の人たちは顔を顰めて、そそくさとその場を離れて行った。


ああいう人たちに限って、いざという時はすごく弱いのかな…


そ、それよりも…


気まずい、というか。




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