初恋は苦くて甘いカフェオレの味
着いたのは2週間ぶりくらいに来た、喫茶店。
今日はマスターがいないのか、及川くんが鍵を取り出してドアを開けた。
「…早く入れ」
「…あ、うん」
少しの間来てなかっただけなのに、なんだか懐かしいというか、落ち着くというか…
及川くんは奥に行ったと思ったら、すぐに戻ってきて、私の頭にバサっとタオルを放った。
「あ、ありがと…ごめん、私のせいで及川くんびちょびちょになっちゃって」