初恋は苦くて甘いカフェオレの味


…あ


『普通に好きだよ』


って、確かに言ったことはあったけど…


「そ、それは同じ部活の仲間とか、後輩として好きってことで…男の子として好きとかじゃない」


「…なんだよ、それ……わかりにくすぎだろ」


及川くんは大きくため息をついて、コーヒーカップを置いた。


バツが悪そうに、後ろ髪をかく。


「お前の好きな奴勝手に勘違いして、イライラするとか…」






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