初恋は苦くて甘いカフェオレの味


それって、両想い、ってこと…?


まだ、現実って感じがしないというか、頭がフリーズして働かないというか…


私は目に涙を溜めたまま、及川くんを見上げる。


「お前の側にいるとどんどん我慢できなくなって…でもお前に好きな奴がいるって思ってたから、突き放すようなひどいこと言った。…ごめん」


初めて聞く、及川くんの"ごめん"。


私たち、同じ勘違いしてたの?


やっと止まりかけていた涙が、再び溢れ出す。






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