初恋は苦くて甘いカフェオレの味
しばらくお互い何も言わなかったけど…
そんな空気感を取り払うように、槙野くんのスマホの通知音がチャランと鳴った。
「…すいません、少しスーパー寄って良いすか?母親から牛乳頼まれました」
「…あ、うん、もちろん!」
おつかい頼まれたのか…
「この辺のスーパーなら……ほらあそこにあるよ」
私は少し先の反対側にあるスーパーを指差した。
ちょっと小さい店だけど牛乳を買うくらいなら十分だ。