初恋は甘いカフェオレの味


「先輩お待たせしました」


牛乳を手に、槙野くんが戻ってきた。


槙野くんはマスターに気づいて、じっと見つめている。


「先輩の知り合いの人ですか?」


「あ、うん、そう!」


「こんにちは」


マスターは穏やかに笑って、槙野くんに挨拶した。


「…どうも。…あ、じゃあ俺買ってきます」


「あ、うん!」


槙野くんはマスターに小さく頭を下げて、レジへと向かう。


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