初恋は甘いカフェオレの味
放課後。
途中で美花と別れた私はひとりとぼとぼと歩いていた。
なんか、足取りが重い。
交差点まできて、ちょうどのタイミングで歩行者信号が赤になった。
信号をぼーっと見ながら立っていると、「花坂先輩」と後ろから声がした。
「…槙野くん」
今日1日の疲労感のせいか、笑顔を返したけど、なんか力無い笑顔になっちゃった…
「どうしたんすか、なんか元気ないっていうか…」
「え…全然!ちょっと考え事してただけ!」