初恋は苦くて甘いカフェオレの味


「わかりました。じゃあ、俺はここで」


「う、うん!気をつけて!」


多分、嘘をついたことはバレバレだったかもしれない。


けど気を遣ってくれたのか、槙野くんは何も言わずに先に公園を後にした。


それを見送って、私はへなへなとベンチに腰を下ろす。


「…どうすればいいんだろう」


告白してくれたのは、素直に嬉しかった。


でも、私は槙野くんのことはどう思ってる?


自問自答を繰り返す。



ちゃんと、私なりの答えを出さなきゃ…


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