初恋は苦くて甘いカフェオレの味


「ここ数日の七瀬、ずっと作り笑いばっかで七瀬らしくないし。いつも一緒にいるんだからすぐ気づくに決まってんでしょ!んで、何を悩んでるわけ?」


「……それが」


✴︎

「はぁぁ!?七瀬が、告られた!?それも後輩くんに!」


「ちょっと声大きいって!」


美花の口を抑えて、私は周囲をちらっと見た。


よ、良かった。みんなには聞こえてなかったみたい。


「そんで、返事は?」


「……今すぐじゃなくていいからって言われて、まだ…」


「ふーん。でもあんた今好きな人いないんでしょ?断る理由がないなら、付き合ってみるのもありじゃないの?」


美花は私より恋愛経験はあるから、いいアドバイスが貰えるかもしれない。





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