先輩と、コーヒーと
「……えっと、公園で良いか?」
「はっ、はい」
先輩に言われ、私たちは歩いてお店の近くの公園まで行くことに。
暖房が効いていた店内と違い、外は寒い。
数分歩いて、住宅街のなかにある小さな公園に到着。遊具は、ブランコと滑り台だけ。
誰もいない公園のベンチに、大人ひとりが座れるスペースを開けて、私たちは並んで座る。
時折、ぴゅうっと吹く風が冷たい。
「……それで? 話ってなに?」
公園に着いてからしばらく無言だったが、先に口を開いたのは先輩。
「えっと……」
さっきはつい勢いで、先輩に話があるって言ってしまったけど……どうしよう。