傷だらけの令嬢〜逃げ出したら優しい人に助けられ、騎士様に守られています〜
18
『グレッグ様、お待たせしてすみません』
私はグレッグ様に軽く頭を下げる。
「いや。待ってない。大丈夫だ。気に入ったものは見つかったか?」
グレッグ様は、そう言って立ち上がると、私へと近づいて来た。
『はい。』
私は笑顔で答えた。
「そうか。それは良かった」
グレッグ様も軽く微笑んでいた。
「では次は…スイーツ系の店だったか。決めた店があるのか?」
『いえ、特にどのお店とは決めてなくて。
あの辺りを見てから考えてもいいですか?』
私は気になる方向を手で示した。
「あぁ。では行こうか」
私達は一緒に歩き出した。
「荷物を」
『いえ。これは、大丈夫です。
ありがとうございます。』
「…」
グレッグ様は私の荷物を持とうとしてくれ
たのだけど、これは、自分で持っていたくて…お断りしてしまった。
スイーツ系のお店が立ち並ぶ通りは、人も多くて賑わっていた。順番待ちで並んでいる人も多かった。
『甘い匂いがしますね。これだけあると、悩みますね』
「そうだな」
『あまり人が並んでない所はないでしょうか』
「人が多いお店の方が人気があるのではないか?」
『えぇ。そうなのでしょうけど…』
私は言い淀んでしまった。
グレッグ様を付き合わせて、長時間並ばせるのが申し訳ない。
「ソフィア…?」
『グレッグ様は…
お時間大丈夫ですか?』
私は正直にお尋ねした。
「ハハ。ソフィア、もしかして私を気遣ってくれたのか?
前にも言ったと思うが、今日は休みだ。それに、ソフィアに付き合うと言ったのは私の方だ。」
グレッグ様は、そう言って私の手を取り歩き出す。私は驚いて、自分の手とグレッグ様の顔を交互に見る。
「では、この店に並ぼう。」
『こ、ここですか?』
「あぁ。」
グレッグ様は私にしか聞こえないように、耳元に近づいてきた。
「この店は、並んでいる人数が3番目に多い。この辺りには6軒店があるようだから、ちょうど真ん中だ。
ソフィアは、私を並ばせたくないようだし、私は別に構わないと思っている。だからお互いの意見を尊重した結果だ。」
私は耳がくすぐったくて、赤面しながら手で押さえる。
『えっ?か、数えたのですか?』
「あぁ。」
グレッグ様はなんでもないことのように言った。
『そ、そうですか…
ありがとうございます。』
いったいいつの間に、この人数を?と疑問が湧いたけど、それ以上何も言えずに、お言葉に甘えることにした。
私達は、お互いにどんな食べ物が好きか、とか他愛もない話をしていた。グレッグ様は甘いものもお好きらしい。
話していたので、待ち時間はあまり長く感じなかった。
私達が並んだお店は、チーズケーキ専門店だった。様々なチーズ系のケーキが並んでいた。
私はルイーザさん達へのお土産に買いたかったので、自分の分も含めて、3つ購入することにした。
グレッグ様も何か購入されていた。
「ソフィア、喉が渇いてないか?飲み物を買ってくる。少しあそこのベンチで待っていてくれ。」
『私が買ってきます』
「いや、私が行く方が早い。ソフィアは休んでいてくれ。」
『あの…。分かりました。よろしくお願いします』
私はグレッグ様を見送り、ベンチへと向かった。
私はグレッグ様に軽く頭を下げる。
「いや。待ってない。大丈夫だ。気に入ったものは見つかったか?」
グレッグ様は、そう言って立ち上がると、私へと近づいて来た。
『はい。』
私は笑顔で答えた。
「そうか。それは良かった」
グレッグ様も軽く微笑んでいた。
「では次は…スイーツ系の店だったか。決めた店があるのか?」
『いえ、特にどのお店とは決めてなくて。
あの辺りを見てから考えてもいいですか?』
私は気になる方向を手で示した。
「あぁ。では行こうか」
私達は一緒に歩き出した。
「荷物を」
『いえ。これは、大丈夫です。
ありがとうございます。』
「…」
グレッグ様は私の荷物を持とうとしてくれ
たのだけど、これは、自分で持っていたくて…お断りしてしまった。
スイーツ系のお店が立ち並ぶ通りは、人も多くて賑わっていた。順番待ちで並んでいる人も多かった。
『甘い匂いがしますね。これだけあると、悩みますね』
「そうだな」
『あまり人が並んでない所はないでしょうか』
「人が多いお店の方が人気があるのではないか?」
『えぇ。そうなのでしょうけど…』
私は言い淀んでしまった。
グレッグ様を付き合わせて、長時間並ばせるのが申し訳ない。
「ソフィア…?」
『グレッグ様は…
お時間大丈夫ですか?』
私は正直にお尋ねした。
「ハハ。ソフィア、もしかして私を気遣ってくれたのか?
前にも言ったと思うが、今日は休みだ。それに、ソフィアに付き合うと言ったのは私の方だ。」
グレッグ様は、そう言って私の手を取り歩き出す。私は驚いて、自分の手とグレッグ様の顔を交互に見る。
「では、この店に並ぼう。」
『こ、ここですか?』
「あぁ。」
グレッグ様は私にしか聞こえないように、耳元に近づいてきた。
「この店は、並んでいる人数が3番目に多い。この辺りには6軒店があるようだから、ちょうど真ん中だ。
ソフィアは、私を並ばせたくないようだし、私は別に構わないと思っている。だからお互いの意見を尊重した結果だ。」
私は耳がくすぐったくて、赤面しながら手で押さえる。
『えっ?か、数えたのですか?』
「あぁ。」
グレッグ様はなんでもないことのように言った。
『そ、そうですか…
ありがとうございます。』
いったいいつの間に、この人数を?と疑問が湧いたけど、それ以上何も言えずに、お言葉に甘えることにした。
私達は、お互いにどんな食べ物が好きか、とか他愛もない話をしていた。グレッグ様は甘いものもお好きらしい。
話していたので、待ち時間はあまり長く感じなかった。
私達が並んだお店は、チーズケーキ専門店だった。様々なチーズ系のケーキが並んでいた。
私はルイーザさん達へのお土産に買いたかったので、自分の分も含めて、3つ購入することにした。
グレッグ様も何か購入されていた。
「ソフィア、喉が渇いてないか?飲み物を買ってくる。少しあそこのベンチで待っていてくれ。」
『私が買ってきます』
「いや、私が行く方が早い。ソフィアは休んでいてくれ。」
『あの…。分かりました。よろしくお願いします』
私はグレッグ様を見送り、ベンチへと向かった。