傷だらけの令嬢〜逃げ出したら優しい人に助けられ、騎士様に守られています〜

3

「ソフィア

あなたはきっと幸せになれるから

だから、約束して。

どんな事があっても、誰かを恨んだりしな

いで

憎しみは憎しみを呼ぶから

心を強く持って。あなたは━━━」

亡くなる時の母の言葉を思い出す。


『お母さんごめんなさい。私は

憎いです何もかも…』


私は不思議なことに全く父に似ていなかった。
あんな人が父だなんて認めたくない。
 
 きっとお母さんを無理矢理自分のものにしたにきまってる!
許せない!
かわいそうなお母さん
 
 義姉とももちろん似ていない。
唯一似ているのは髪の色。義姉と同じ髪色がなぜかとても嫌になった。

それは義姉も同じだったようで、私の髪は短く切るよう強要された。腰まであった私の髪は、肩くらいまでバッサリと切られた。ここに来るまでは自慢の髪だったのに…


義姉の母親は亡くなったようだった。
なんでも私の母親のことが原因で病に倒れたとか…

だから義姉はら母を死なせた原因の私の母のことが許せず、ずっと機会を伺っていたようだった。

父は義姉を溺愛していて、義姉の言いなりだった。

自分の妻を殺したのはおまえだから、おまえは死ぬまで償わなければならないと。

事あるごとに言葉を浴びせられて、まるで呪いをかけられたように私の心は支配されていった


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