ドラマチックに社内恋愛

イケメンの虜

イケメンの虜

早苗は携帯をガラケーからスマホに変えていた。そこへ、入社1年目の高田直人がやって来た。
「藤原さん、LINえやらないっすか」
直人は他にも社内の男女を問わず声を掛けていた。
「早苗さん、スマホに変えたみたいで、バッチリ、LINEに誘いましたよ」
拓也は、早苗と言う言葉にドキッとした。昼休みに入り早苗が拓也の側に駆け足でやって来た。
「お食事、高田君も誘っていいかな」
拓也は眉間にシワが入りそうになったが、何食わず顔で、OKと返事をした。
「直人さんと拓也君と一緒に食事するのも初めてだし、プライベートで会話するのも初めてね」
三人は北九州にある、リーガロイヤルホテル小倉でディナーを。直人も拓也はこの歳になって、こういう所で食事をするのは初めてだった。拓也はフォークを持つ手が震えた。
「ガチャ」
拓也が震える手で、器を落としてしまった。早苗は一言
「クスッ」
三人の話題は直人がリードしていた。早苗は、三代目のがんちゃんの大ファンだと言うことが判明した。拓也は首を傾げた。誰だろう、三代目とは?、?直人と早苗は会話が弾んだが、拓也は沈黙が続いた。早速、アパートへ帰った拓也はインターネットで三代目を検索した。そういや最近はテレビは殆ど見ないでいた。レコード大賞もとって紅白にも出ている。拓也は、早苗が最高と言っていたYOUTUBEのラブソングを聴いてみた。すげえなぁ、こんなに人気があるのも頷けた。今度は三人でカラオケに行く約束をしたのであった。
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