国一番の大悪女は、今から屋敷の外に出て沢山の人達に愛されにいきます
私とクロルの会話をリーリルが不安そうな顔で見ている。
クロルはしばらくして、もう一度口を開いた。
「では、お嬢様。一つ、私の願いを聞いて下さい」
「クロルの願い?」
「はい。学園は確か一生徒に一人まで護衛騎士をつけることが出来たはずです。そして、学園の寮にはメイドも」
「ええ。でもつけていない者も多いわよ?」
「騎士には私、クロル・サートを。メイドにはリーリル・カリナをつけて下さい」
クロルはリーリルに視線を向ける。
「リーリル、確か君は少し剣を習ったことがあったよな? マリーナ様を守るのに少しでも力はあったほうが良い」
クロルの言葉にリーリルが目を合わせてしっかりと頷いている。
「待って!私は学園に貴方たちを連れていくつもりは……!」
私の言葉を遮るようにクロルは私に厳しい視線を向けた。
「何故、私たちを連れていくつもりがないのですか?」
「それは……」
「マリーナ様のことだから、きっと私たちを巻き込みたくないのでしょう。それでも、私たちは貴方を守る。絶対にです。そして、私たちを連れていくことが学園に行くことを許可する条件です」
私はクロルと目を合わせた。
クロルはしばらくして、もう一度口を開いた。
「では、お嬢様。一つ、私の願いを聞いて下さい」
「クロルの願い?」
「はい。学園は確か一生徒に一人まで護衛騎士をつけることが出来たはずです。そして、学園の寮にはメイドも」
「ええ。でもつけていない者も多いわよ?」
「騎士には私、クロル・サートを。メイドにはリーリル・カリナをつけて下さい」
クロルはリーリルに視線を向ける。
「リーリル、確か君は少し剣を習ったことがあったよな? マリーナ様を守るのに少しでも力はあったほうが良い」
クロルの言葉にリーリルが目を合わせてしっかりと頷いている。
「待って!私は学園に貴方たちを連れていくつもりは……!」
私の言葉を遮るようにクロルは私に厳しい視線を向けた。
「何故、私たちを連れていくつもりがないのですか?」
「それは……」
「マリーナ様のことだから、きっと私たちを巻き込みたくないのでしょう。それでも、私たちは貴方を守る。絶対にです。そして、私たちを連れていくことが学園に行くことを許可する条件です」
私はクロルと目を合わせた。