国一番の大悪女は、今から屋敷の外に出て沢山の人達に愛されにいきます
クラヴィスとの練習
練習を始めて数日、大分感覚を取り戻してきているようだった。


「練習は(はかど)っているか?」


突然、声をかけられて私はビクッと体を震わせた。

「クラヴィス」

「少し見ていていいか? 今のマリーナの技術の程度を知っておきたい」

クラヴィスはそう述べると、私の練習をしばらく眺めていた。

「悪くないな」

「本当ですか……!」

「……しかし、今のままでは優勝は厳しいだろうな」

クラヴィスは顎に手を当てて、何かを考え込んでいる。
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