国一番の大悪女は、今から屋敷の外に出て沢山の人達に愛されにいきます
「君はある意味悪女かもしれないな……」



「!?!? それは困りますわ!噂を消そうと必死ですのに……!」



私が慌てているうちにクラヴィスはこちらを向いていて、いつもの表情に戻っている。

しかも、今度は逆にじっと私を見つめている。

「クラヴィス、どうしましたか?」

「いや、君なら本当に馬術大会で優勝してしまうのかもしれないな」

「……」

「マリーナ?」
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