アイドルに推された私 仕事の依頼主は超人気者
見学に来たのよ
雅社長と田代MGに某スタジオに連れて来られた唯は
二人に連れられたままに廊下を歩く。
すれ違う人々が皆雅に頭を下げて通っていく光景に
唯は、雅が悠から聞いていた通りの人だということを改めて実感する。
すると突然、緊張が一気に押し寄せて来た。
「私、何でここに来ちゃったんだろう。やっぱり無理だ」と呟いた。
唯の不安そうな顔を見た雅は、ポスター撮影中のスタジオ内に入って行った。
カシャ、カシャ、カシャとカメラのシャッターを切る音がスタジオ内に響き渡る。
明るい照明を浴びて爽やかに笑い、生き生きとした表情を見せるモデルが輝いて見える。
唯は、カメラの前で生き生きと光を放つモデルの表情を見ながら悠の顔を思い出した。
「同じ顔してる。生き生きと……輝いてる……」と呟いた。
唯の表情の変化を見た雅が唯にそっと囁く。
「あなたも、あのモデルみたいに輝いてみたくない?
あなたは選ばれた人なの。
ほんのわずかな人だけが掴めるチャンス……挑戦してみたくない?」
「でも、私……その、相談したい方がいるので……」躊躇する唯。
「わかったわ。ゆっくり考えて。返事は一週間後にお願い」と雅が微笑んだ。
唯は、スタジオの外のラウンジに案内されるとそこで休憩をとるように言われた。
「はぁ~、凄いけど疲れるな~」とテーブルの上に頭を乗せ溜息をついた。
スタジオ内に残る雅と田代MCの元に、先程撮影をしていたモデルが近寄って来ると、
「雅社長、田代さん、お疲れさまです」二人に声をかけた。
「AIRAちゃん、忙しいのにごめんなさいね……」
撮影のモデルは、世界でも活躍する『AIRA』だった。
「いいえ、いいですよ。日本での撮影は久しぶりだし楽しかったです」
「助かったわ。あなたにしか出来ないから」
「そんなことないですよ。さっきの子ですか?
例の……」とAIRAが言った。
「そう、なんとかその気にさせたいんだけど」
「そうですか。私の時と同じで雅社長に見つけてもらったんですからね」AIRAが呟いた。
「しかし、雅社長も凄いですよね。彼女をスタジオ見学と言って連れて来て世界で
活躍するモデルの撮影現場見せるなんて……あのAIRAの表情や仕草なんて見せられたら、
絶対心揺らぎますよ」と田代が言った。
「まぁ、そうなってくれれば良いけど。彼女、相談したい人がいるって言ってたから、
その結果でしょうね。」
「相談したい人って誰ですかね?」田代が聞いた。
「どうせ、友人とか親御さんとか同僚とかだと思うけど」と雅が答えた。
「そうでしょうね」と田代が頷いた。
スタジオの外のラウンジに案内された唯は不安と緊張でお疲れ気味。
テーブルの上に頭を付けて項垂れていた。
「君、大丈夫?」と声がした。
唯が慌てて頭を上げると、そこにはテレビでよく見る
男性二人が心配そうに立っていた。
二人を見て立ち上がると「『RAIN』の友と翼」と呟き驚く唯。
「君、大丈夫?」と翼が言った。
「はい、大丈夫です。ちょっと疲れただけで」
「ふ~ん、君、モデルさん? それとも新人の
女優さん?」と翼が言った。
「いぇ、見学に来てる者です」と唯が返事をした。
「あら、そこにいるのは『RAIN』の友君と翼君じゃない?」
とスタジオから出て来た雅が言った。
雅を見た二人は、
「雅社長、ご無沙汰してます」と挨拶をする。
「今日は二人だけなの?」
「えっと、僕たち二人が先に入って、残りの三人はもうじき来ると思います」
「そう。ところでどうしたのかしら?」と雅が友と翼に聞いた。
「この子、新人さんなのかな? と声をかけていたんですけど……」それを聞いた雅。
「この子、私のお気に入り。今、口説いてる最中なの」
「そうなんですか。君、名前何ていうの?」と翼が聞いた。
「名前は、上村です」唯が答えると、
「ん? 上村さん?」と不思議そうな表情の翼。
「そう、私のお気に入りの上村さん。じゃあ、行きましょうか」
と言うと雅は唯を連れてスタジオを後にした。
雅、田代、唯がスタジオを出た後、しばらして悠、心、良がスタジオに到着した。
二人に連れられたままに廊下を歩く。
すれ違う人々が皆雅に頭を下げて通っていく光景に
唯は、雅が悠から聞いていた通りの人だということを改めて実感する。
すると突然、緊張が一気に押し寄せて来た。
「私、何でここに来ちゃったんだろう。やっぱり無理だ」と呟いた。
唯の不安そうな顔を見た雅は、ポスター撮影中のスタジオ内に入って行った。
カシャ、カシャ、カシャとカメラのシャッターを切る音がスタジオ内に響き渡る。
明るい照明を浴びて爽やかに笑い、生き生きとした表情を見せるモデルが輝いて見える。
唯は、カメラの前で生き生きと光を放つモデルの表情を見ながら悠の顔を思い出した。
「同じ顔してる。生き生きと……輝いてる……」と呟いた。
唯の表情の変化を見た雅が唯にそっと囁く。
「あなたも、あのモデルみたいに輝いてみたくない?
あなたは選ばれた人なの。
ほんのわずかな人だけが掴めるチャンス……挑戦してみたくない?」
「でも、私……その、相談したい方がいるので……」躊躇する唯。
「わかったわ。ゆっくり考えて。返事は一週間後にお願い」と雅が微笑んだ。
唯は、スタジオの外のラウンジに案内されるとそこで休憩をとるように言われた。
「はぁ~、凄いけど疲れるな~」とテーブルの上に頭を乗せ溜息をついた。
スタジオ内に残る雅と田代MCの元に、先程撮影をしていたモデルが近寄って来ると、
「雅社長、田代さん、お疲れさまです」二人に声をかけた。
「AIRAちゃん、忙しいのにごめんなさいね……」
撮影のモデルは、世界でも活躍する『AIRA』だった。
「いいえ、いいですよ。日本での撮影は久しぶりだし楽しかったです」
「助かったわ。あなたにしか出来ないから」
「そんなことないですよ。さっきの子ですか?
例の……」とAIRAが言った。
「そう、なんとかその気にさせたいんだけど」
「そうですか。私の時と同じで雅社長に見つけてもらったんですからね」AIRAが呟いた。
「しかし、雅社長も凄いですよね。彼女をスタジオ見学と言って連れて来て世界で
活躍するモデルの撮影現場見せるなんて……あのAIRAの表情や仕草なんて見せられたら、
絶対心揺らぎますよ」と田代が言った。
「まぁ、そうなってくれれば良いけど。彼女、相談したい人がいるって言ってたから、
その結果でしょうね。」
「相談したい人って誰ですかね?」田代が聞いた。
「どうせ、友人とか親御さんとか同僚とかだと思うけど」と雅が答えた。
「そうでしょうね」と田代が頷いた。
スタジオの外のラウンジに案内された唯は不安と緊張でお疲れ気味。
テーブルの上に頭を付けて項垂れていた。
「君、大丈夫?」と声がした。
唯が慌てて頭を上げると、そこにはテレビでよく見る
男性二人が心配そうに立っていた。
二人を見て立ち上がると「『RAIN』の友と翼」と呟き驚く唯。
「君、大丈夫?」と翼が言った。
「はい、大丈夫です。ちょっと疲れただけで」
「ふ~ん、君、モデルさん? それとも新人の
女優さん?」と翼が言った。
「いぇ、見学に来てる者です」と唯が返事をした。
「あら、そこにいるのは『RAIN』の友君と翼君じゃない?」
とスタジオから出て来た雅が言った。
雅を見た二人は、
「雅社長、ご無沙汰してます」と挨拶をする。
「今日は二人だけなの?」
「えっと、僕たち二人が先に入って、残りの三人はもうじき来ると思います」
「そう。ところでどうしたのかしら?」と雅が友と翼に聞いた。
「この子、新人さんなのかな? と声をかけていたんですけど……」それを聞いた雅。
「この子、私のお気に入り。今、口説いてる最中なの」
「そうなんですか。君、名前何ていうの?」と翼が聞いた。
「名前は、上村です」唯が答えると、
「ん? 上村さん?」と不思議そうな表情の翼。
「そう、私のお気に入りの上村さん。じゃあ、行きましょうか」
と言うと雅は唯を連れてスタジオを後にした。
雅、田代、唯がスタジオを出た後、しばらして悠、心、良がスタジオに到着した。