アイドルに推された私 仕事の依頼主は超人気者
第四章
新しい出会いと生活のはじまり
五月一日……。
「はじめまして、上村唯と申します。
今日から、宜しくお願いします」
と元気よく挨拶をする唯。
ここは、事務所から紹介されて唯が今日から
新しい生活を始める某有名な映像監督が塾長を
務める養成所。
監督に挨拶をすると、唯は早速稽古場に案内された。
そこには、二人の塾生と思われる男女が床に
座っていた。
二人は、立ち上がると監督に会釈をして、
唯に話しかけた。
「初めまして、俺の名前は酒井季里也(きりや)俳優志望の二十二歳、よろしくね……」
「私の名前は、秋岡水月(すいげつ)女優志望の
二十一歳、よろしく願いします」
唯も緊張しながら、
「はじめまして、私の名前は上村唯。モデル兼女優を目指しています。
年は、二十四歳です」と言った。
「二十四歳って、年上じゃん……」と季里也が言った。
「唯さんは、今まで何処かで芸能のお仕事されていたんですか?」と水月が聞いた。
「いえ、まったく……今回が初めてで」唯の言葉に二人の表情が変わる。
「え~、芸能の仕事したことなくて、初めてが
この養成所? あんた何者?」
と驚く季里也と水月。
それを聞いた監督が言った。
「彼女は、あのMエンターテインメント雅社長の推薦だ」
「え~、それもまた凄い」と水月が驚く。
「そんなことは、どうでもいい……。
三人とも、これからここで頑張って
稽古に励んでくれ。各自部屋の荷物を整理したら今日はゆっくりして、明日からの稽古に備えるように」
と三人に伝えると監督は稽古場を出て行った。
唯、季里也、水月を指導する監督、伊藤要……。
知る人ぞ知る有名監督。
そして、雅社長とは共に頑張ってきた言わば
『戦友』……。
「今回は、育てがいがありそうだな」
とニヤリと伊藤が笑った。
「はじめまして、上村唯と申します。
今日から、宜しくお願いします」
と元気よく挨拶をする唯。
ここは、事務所から紹介されて唯が今日から
新しい生活を始める某有名な映像監督が塾長を
務める養成所。
監督に挨拶をすると、唯は早速稽古場に案内された。
そこには、二人の塾生と思われる男女が床に
座っていた。
二人は、立ち上がると監督に会釈をして、
唯に話しかけた。
「初めまして、俺の名前は酒井季里也(きりや)俳優志望の二十二歳、よろしくね……」
「私の名前は、秋岡水月(すいげつ)女優志望の
二十一歳、よろしく願いします」
唯も緊張しながら、
「はじめまして、私の名前は上村唯。モデル兼女優を目指しています。
年は、二十四歳です」と言った。
「二十四歳って、年上じゃん……」と季里也が言った。
「唯さんは、今まで何処かで芸能のお仕事されていたんですか?」と水月が聞いた。
「いえ、まったく……今回が初めてで」唯の言葉に二人の表情が変わる。
「え~、芸能の仕事したことなくて、初めてが
この養成所? あんた何者?」
と驚く季里也と水月。
それを聞いた監督が言った。
「彼女は、あのMエンターテインメント雅社長の推薦だ」
「え~、それもまた凄い」と水月が驚く。
「そんなことは、どうでもいい……。
三人とも、これからここで頑張って
稽古に励んでくれ。各自部屋の荷物を整理したら今日はゆっくりして、明日からの稽古に備えるように」
と三人に伝えると監督は稽古場を出て行った。
唯、季里也、水月を指導する監督、伊藤要……。
知る人ぞ知る有名監督。
そして、雅社長とは共に頑張ってきた言わば
『戦友』……。
「今回は、育てがいがありそうだな」
とニヤリと伊藤が笑った。