その恋は消費期限付き
「私は…違う……。本当はそんな人じゃ…ない」
言葉に詰まりながら、やっとの思いで発したであろう言葉は俺の頭に疑問を残して辺りを漂う。
「そんな人じゃないってどういうこと?」
恐る恐る聞いてみるが返事はない。
それでも俺は待つ。
もう一方的な思いで相手を避けたくないから。
「私は…隼人くんの隣にはいられない……。本当の私を知ったら…隼人くんはきっと…離れていく」
感情を感じられない声。
隣にはいられない?
どうして?
「俺が傍にいる! 何があっても、美奈にどんな秘密があっても全部受け止める。だから話して?」