その恋は消費期限付き
あとがき
最後まで読んでくださりありがとうございます。
今回のお話はセミの一生が短いことを知って思いつきました。
夏になると毎年木に止まって鳴いているセミ。
その声がまるで誰かを探しているようで、誰かに届けようとしているようで。
少し切なく感じてしまって、誰かを想うセミの物語になりました。
今回セミ役を引き受けてくれた里瀬美奈さん。
実は名前に少し秘密があります。
ひらがなで書くと『さと"せみ"な』。
実は名前にセミが入っていました。
気づいた人いたかな?
物語について少しお話します。
美奈が部活の誘いを全て断ってまで図書室で読んでいた本。
それは恋愛小説です。
人間の恋の仕方についてを学んでいました。
そこに『男子は胃袋をつかめ!』と書いてあったので、美奈は手料理を振る舞うことにしたのです。
食事の描写、初めて書いてみたけど結構美味しそうに書けた気がします。
飯テロになりました?笑
美奈の発言『……そうだよね。周りに運命を決められてて、それに逆らえないって嫌だよね』というのも、美奈の正体を考えると意味が分かると思います。
美奈は自分の余命が分かっているから、それに抗って隼人くんの傍にいられないことが嫌だったんです。
ぜひ、美奈の正体が分かった上でもう一度読んでみてください。
いろいろと点と点が結ばれるはずです。
それではまた、小説を通して会いましょう。
«2022年8月25日 執筆»