副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
いろいろ試着してる那智は、やっぱりしっかりと着こなしていた。

凄いだの、オシャレだの騒いでいて楽しそうだ。

俺もついでに自分の服を選ぶ。

那智のぶんも一緒に支払いするつもりだったのに、いつの間にか済まされていた。

「那智、あそこ行こ」

「サングラス?」

「ん。夏だし」

「私かけたことないかも」

「あのメガネだけだもんな」

「そうです」

何故か胸を張る那智。

そして二人であーでもないこーでもない言ってると、那智に似合うサングラスが見つかった。

これなら今日買った服にも合いそうだ。

俺の分も手に取り会計をする。

「はい」

「え? 私に?」

「そ。俺二つもいらねぇぞ。断んなよ?」

「あ、ありがとう。嬉しい」

「ん」

なんだか照れくさくなってすぐに目をそらしてしまった。
那智は気にする事なく喜んでいる。

「絃くん。私も何かお礼したい!」

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