副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
お礼なんて…

そして家のPCが最近バグを起こしている事を思い出した。

「んじゃさ、俺んちのPCちょっと見てくんね?最近調子悪いんだよ」

パァっと表情を明るくする那智。

「そういう事なら任せて!」

荷物を車に乗せてさっそく家に帰る。

那智を書斎に連れて行く。

「これなんだけど」

「んじゃちょっと見てみるね」

そう言ってカタカタと物凄いスピードでキーボードを叩き出した。

ほうほうとか言っている。
俺には何の事かさっぱりだが、那智にはわかるらしい。

「これね、よくあるの。すぐ直せるからね。絃くん休んでていいよ? 疲れたでしょ?」

俺を見ながらキーボードの指は動いたまま。
天才か?
こいつ実は凄い奴なんじゃ…。

「おお。ありがとな」
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