副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
私はそっと携帯をとり、物件を見てみる事にした。
いつまでもここにいたら迷惑をかけてしまう。
これ以上彼に迷惑はかけられない。

その時コテンと絃くんの頭が私の肩に乗った。
ふふふ。
お疲れですね。

さんざん私の買い物に嫌な顔ひとつせず付き合ってくれたもんね。
ははは。

意外と重いんだ。

私はそのまま携帯を操作する。
えー、全然見つからない。
もっと簡単に見つかると思った。

でもなんかもうあのマンションには帰たくないな。

あの時絃くんが来てくれて本当に良かった。
なんとかなるだろうと思ってたけど、絃くんに押さえ込まれた時男女の力の差をまじまじと思い知らされた。

絃くんに怖さは感じなかったけど、あれが知らない誰かだと思ったら怖くてもう無理だ。

あの時、何度も何度もインターホンを執拗に鳴らされたのを思い出しブルッとしてしまう。

すると、絃くんが目を覚ました。
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