副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
するとそこには驚くべき光景が広がっていた。

アウトドアっぽいデザインの艶のない塗装がされた黒の大きな外車がゆっくりと門の前に停車して、そこからなんとあの図書室の彼が出てきた。

しかもその車から次々にこれまたとんでもないイケメン達が降りてきたのだ。

そして彼を含め四人のイケメンが並んで歩き出した。

そりゃ悲鳴もあがるわけだ。
こんなのドラマの世界だけだと思っていた。

私はスタスタと端の方を歩き駆け足で通り過ぎた。
図書室以外で見たのはこれが初めてだった。

あんなに朝から騒がれて大変だな。
嫌じゃないのかな。
私だったら嫌だな。

そう思いながら下駄箱で靴を履き替える。

「今日もイケメンすぎてヤバかったね」

「さすが御曹司軍団だよね」

「玉の輿じゃん! キャー!」

なんて声が聞こえてきた。

御曹司軍団…。
なるほど。

あの図書室の彼は、どこかの御曹司なんだという事がわかった。

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