副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
週明け仕事に行くと金子くんは青から緑の髪になっていた。

「塩田さん。俺もイメチェンしました。どすか?」

私はチラッと見て、また手を動かし前を向いたまま答える。

「いいんじゃないでしょうか」

「ははは! 塩田さん、今日も可愛いっすね」

「ありがとうございます」

「メガネの時も可愛かったすけど。俺だけ知ってると思って嬉しかったんだけどなー」

なんて言っている。

「そんな事言ってるとまた間違えますよ」

「ほーい」

仕事が終わった後、私は唯一の友達の維織ちゃんと美空ちゃんを呼び出した。

「あの、ちょっとご相談がありまして」

「どうしたの? 改まって」

美空ちゃんが聞いてくる。

「あのですね、男女は仲良くなるとハグ? とか手を握ったりだとか、しますか?」

二人はポカンとしている。
その後二人で目を合わせて何やらニタニタし始めた。
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