副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「どうだろ? するっちゃするし、しないっちゃしないかな?」

維織ちゃんが答える。

「えー、どっちや…」

私は眉を下げる。

「何、そういう事最近あったの?」

美空ちゃんが聞いてきた。

「そ、そうなんですよ。私、男性と親しくなるのも初めてだから、ちんぷんかんぷんで。お手上げって感じ」

「ははは! 那智は触れられて嫌じゃなかった?」

維織ちゃんに聞かれる。

「全く。でも、他の人だったら嫌。だからたぶん私は惹かれてる。そこまではわかったの」

ふむふむと頷く二人。

「ただ、男性からしたらどうなの?って」

「そんなの決まってるじゃない! 同じよ那智ときっと」

美空ちゃんが自信満々に答えた。

「そ、そうなの? それは、泊まっても何もしないのとはまた別の話し?」

「泊まった? 泊まったの?」

維織ちゃんが身を乗り出した。
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