副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
クルッと向きを変えられ両肩に手を乗せられる。

「那智だよ。俺の好きな女」

え…
嘘でしょ…?

私は驚きのあまり両手で口を覆った。

「気づかなかった? もしかしてとか、思わなかったか?」

いや、少しは思ったけど…

「お前が好き。俺と付き合ってほしい」

「私…その…初めてで…大丈夫でしょうか?」

「ククククっ。大丈夫」

「あの…私も好きです。絃くんとそうなったらいいなって…」

「那智」

絃くんの瞳が…

「キスしていい?」

コクっと頷く。

すると絃くんは少し屈んで顔を傾けると私の口にキスをした。

お互いの目を合わせて笑い合うとそこから今度は何度も角度を変えて短いキスが降ってきて、ドキドキしすぎて息も忘れそうになる。

絃くんはソファに座ると私の手を引いて膝の上に乗せた。

そしてギューっと抱きしめられる。

それが凄く愛おしくて、私も恐る恐るだけど抱きしめ返した。

すると更に抱きしめる力が強くなった。
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