副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
〜絃side〜

ちょっとキツかったか…。

初めてだもんな。
加減したつもりだったけど、那智にはまだキツかったようだ。

俺は目を閉じる那智にチュッとキスをすると、このままずっと中にいたいのをなんとか我慢して、名残惜しみながらゆっくりと離れた。

はぁ。
やっとだ。

やっと繋がった。
心も身体も。

こんなに満たされるのか。
好きな女を抱くって。

俺はまた那智の隣りに横になって抱き寄せる。

柔らかくて温かい。
那智の温もりが心地良い。

最高の朝だな。

でも良かった。
那智も同じ気持ちで。

那智は一瞬何を思ったんだか出て行こうとした。
絶対逃すかと思い抱きしめれば、離せだのって。
離すわけない。
俺は那智が好きなんだから。

伝わっただろうか。
あんな言葉で。
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