副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「お腹すいちゃった!」

「何食べたい?」

「ラーメン食べたい。絃、ラーメンとか食べる?」

「いや全然食うわ。何だと思ってんだよ」

「あはは、良かった!」

「こってり? あっさり?」

「んー? んじゃこってり!」

「おけ。美味い店知ってる」

「やった!」

那智はニカッと笑った。

「一人でも食いに行ってた?」

車を走らせながら聞いてみる。

「ふふふ。実はどこにでも行っちゃうよ」

だろうな。
見られたくないとは思ってても、しっかり自分を持ってる奴だったもんな。

「本読んで待ってんのか?」

「ふふふ、当たりー」

「ラーメン食う時もメガネかけたまま?」

「そう。だからめっちゃ曇ってさ。見えないっていうね」

「だよな」

すげー想像できるわ。
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