副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「本日は忙しい中、ありがとうございます。那智さんとお付き合いさせていただいております藤崎 絃と申します」

広いリビングに案内され、ソファに座ったところでやっと落ち着いて挨拶をした。

ドーベルマン達は俺たちを囲むように楽にしている。

触りたい触りたい。
遊びたい。

「いやぁ、ほんまに。那智と仲良くしてくれておおきに。物騒な事から守ってもらって。今もお邪魔させてもらってるんやて? 迷惑かけてない?」

母親の洋子さんが話し出した。

「いえ、とんでもないです。ご挨拶が遅くなり申し訳ございませんでした。
早速ではありますが、今後もこのまま那智さんとの同棲を許可して頂けますでしょうか?」

「もちろんですとも。こんなに素敵な彼が出来て僕、嬉しくて涙でてきてしまう」

デカい体で父親の聡一さんは泣き真似を披露してくれた。
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