副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「なぁ。お前の親って…」

「ペットも泊まれるペンションをしてて。あとはトリミングサロンと」

なるほど。だよな。だと思った。

「勢い凄かったな」

「だ、だよね」

「でも良かった。認めてもらえて」

「そうだね!」

「ああ。よろしくな」

「うん」

二人で微笑みあい、那智はホッと肩の力を抜いた。

「なぁ、あのさ。俺もめっちゃ大型犬好きなんだけど」

もう我慢できん。

「あ、苦手じゃない!? 遊ぶ!?」

「遊ぶ」

「ロッキー、ブルース、ジャッキー! カム!」

那智が呼ぶと3頭は嬉しそうに寄ってきた。
俺もしゃがんで匂いを嗅いでもらう。
ははは。
圧がすげぇ。

その後、外のドッグランに出てフリスビーなどをしてたっぷり遊ばせてもらった。

「やべー。最高。てか、お前足早すぎな」

本当どんだけなんだよ。

「あははは。実は全中で短距離で入賞してます」

「やっぱり、運動神経いいよな? 多才すぎ。すげえよ」

好きだわ。
知れば知るほど魅力的だ。
知りたい。もっと。
俺の知らない君を見せて欲しい。
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