副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「どーも」

彼女達は急に俺から話しかけられて驚いた様子で口を閉じた。

「ど、どーもー」

なんだよ。さっきの勢いはどこに行ったんだ?
目キラキラして何期待してんだ?

「あの子とは?」

「ああ。塩田那智? 中学の後輩ですけど。あなたも騙されてるんじゃない? あんな見た目だし、相当遊んでるわよあの子。あんな子ほっといて、私達と遊ばない?」

ガラっと雰囲気が変わりクソみてぇな顔で話しだした。
遊ばねぇよ。気色悪りぃな。
ギラつきすぎ。

「中学の時何か?」

「なんや、その話し? もうさ、ちょっと人より可愛いからって凄かったんだから。私らの友達の彼氏みーんな持ってかれて」

やっぱりひがみか。

「君たちも?」

「そうよ。あの子を好きだからって振られたわよ」

みっともねぇな。
それでいじめてたって訳か。

「んでみんなでいじめてたって感じ?」

「だ、だったら何よ」

俺は彼女達に屈んで顔を近づける。
香水くせぇ。
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