副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
世の中うまく行くようになってるんだな。

お弁当も食べ終わり、いつものようにしおりを開いた。

するとガラッと入り口が開く音がする。

初めてだ。ここに人が来るのは。
そう思い視線を向ければ、絃先輩だった。

嘘。
来たよ。

私は先輩だと知り、もう二人の中の暗黙の了解となっている空気感で何も言わずに視線を本に戻した。

「維織と同じクラスだったんだな」

え?
話しかけられてる?

私は視線をまた彼に戻す。

「あ、はい」

声ちっさ!

彼はフッと笑った。
ドクンと矢が胸に刺さる。

グァ!
なんだいその笑顔は。

ダメだよ彼女以外にそんなキラースマイル披露したら!

「維織の事よろしくな」

グォ!
キラースマイルのおかわりだ。
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