副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「んー? わかんないや」

だよな。
一番広い部屋にしとくか。

そして部屋に入る。
なんか俺も久しぶりで…
だいたい普通のビジネスホテルか向こうの家だったからな。

「なんか思ったよりギラギラしてた」

「だな…やっぱり帰るか?」

なんか俺も逆に落ち着いてしまった。
普通のホテルのスイートとかの方が絶対良かった。

「そ、そだね。なんか…ごめんね?」

「ははは。なんか面白いな? でも見てみたかったんだろ?」

「う、うん」

とりあえず部屋の中をグルっと見てみる。
那智は冷蔵庫の隣の販売機を見て口をあんぐり開けていた。

「ククククっ。見んな見んな」

はぁーおもろ。

そして何にもせず、ぱっぱと家に大人しく帰った。

「あー落ち着く」

二人で円形のバスタブに向かいあって足を伸ばす。
ぶくぶくとジャグジーが音を立てている。

チープだったな…。ははは。

「那智おいで」

向かい側の那智を呼ぶ。
スイーっとこっちにやってきた所で後ろから抱きしめる。

「最高」
< 160 / 264 >

この作品をシェア

pagetop