副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
そしてコレクション当日、大地と美空がヘアメイクをすると言い出して任せたため、店まで迎えに行くとみんなそれぞれドレスアップして集まっていた。

「あ、絃! 今、那智来るから待って。凄いわよ?」

美空が何故かドヤ顔する。
大地を見れば苦笑いしている。

「なんだよ」

「いや、本当原石って言ってたのわかるなーって」

大地がコソッと耳打ちしてきた。

今日一緒に行くのは、大地と美空、奏翔と維織と俺たちだ。
神楽組は出張で来れなくて残念がっていた。
奏翔の妹の音羽はYUIちゃんのアシスタントをしているからスタッフとして会場にいるはずだ。

「襲わないようにな、絃くん」

は?

「そこまでガキじゃねぇわ」

「いやお前の下半身イカれてんだろが」

奏翔が腕を組んで笑ってる。

「あのさー、レディの前でやめてくれる? ほんっと猿だらけ。大地、あんたもよ!」

美空は相変わらずフンフンしてる。

すると奥から維織と一緒に那智が姿を現した。
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