副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
会場について車から降りれば、案の定周りが騒つく。

煩い。いちいち騒ぐなよ。

それぞれにエスコートをして会場入りしながら那智に気になっている事をコソッと聞く。

「なぁ、そのスカートのヒラヒラの中ってどうなってんの? パンツ丸見えじゃね?」

「え? あ、これレオタードになってるんだよ?」

そう言ってペラっと捲ろうとする。

「捲んな捲んな。わかったから」

俺はそっと手を制する。

「ふふふ。実はやっぱりちょっと恥ずかしいの。でもね、維織達が恥ずかしがってると余計に目立つわよって言うから諦めた。ははは」

確かにもじもじされた方が気になるわな。

「はは、そうだな。堂々としとけ。綺麗だから本当に」

そう言ってこめかみにキスを落とす。
他の奴に見せたくないが、本人がせっかく前向きになってんだからな。
我慢だここは。

「イチャイチャやめてくださーい」

後ろからすかさず維織に言われる。

「うるせ。大地もしてたぞ」

俺は振り向き維織にチクる。
俺たちの前を歩く大地もさっき美空にキスしてたのを俺はバッチリ見た。
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